特攻とは何だったのか 日本人として忘れてはいけないこと

三枝成彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569708119
ISBN 10 : 4569708110
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
堀紘一 ,  
追加情報
:
20cm,259p

内容詳細

玉砕戦法に理はあったか。志願兵は何のために命を捨てたのか。責任を取った者はいたか。オペラ「特攻」の上演に取り組む2人が、先の戦争で亡くなった人たちの「思い」をいかに引き継ぐかを語り合った白熱対談。

【著者紹介】
三枝成彰 : 作曲家。東京音楽大学教授。1942年、兵庫県生まれ。東京芸術大学音楽学部卒業。代表作として、オラトリオ『ヤマトタケル』、オペラ『千の記憶の物語』、ヴァイオリン協奏曲『雪に蔽われた伝説』、『レクイエム〜曾野綾子のリブレットによる』、『太鼓について―太鼓協奏曲』、カンタータ『天涯』等の作品がある。映画音楽では『優駿ORACION』『お引越し』『MISTY』等、テレビ番組の音楽では、NHK大河ドラマ『太平記』『花の乱』等、多数の作品を手がけている

堀紘一 : ドリームインキュベータ代表取締役会長。1945年、兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業後、読売新聞経済部を経て、1973年から三菱商事に勤務。ハーバードビジネススクールでMBA with High Distinction(Baker Scholar)を取得後、ボストンコンサルティンググループで国内外の一流企業の経営戦略策定を支援する。1989年より同社代表取締役社長。2000年6月、ベンチャー企業の支援・コンサルティングを行うドリームインキュベータを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佳乃 さん

    特攻とは死に急ぐばかりで「犬死」だろう。だが、当時の空気間には「行きたくはありません」とはいえないものがあり。上官は「俺も後で行く」といいながら若い下士官ばかり、むろん終戦後ものうのうと生きる。生きることも大変だろうが、若い者がこれからの日本を作っていくとは思わないのだろうか。頭ばかり固いものが残り、「帝国日本がまけるわけがない」と、まして、特攻の責任も大西瀧治郎さん一人に押し付けたかたちではないか。お国のためといいながら責任逃れは当時としては日本男児らしくない。命欲しさに逃げたとしか見えない。

  • 金吾 さん

    すでに発表されている著作を引用しながら、特攻の時期を区分して考えを述べています。たくさん引用されている山岡荘八さんと保阪正康さんの時代のバックボーンからくる事象の捉え方の違いが印象に残りました。また目的を忘れ無責任体質のまま戦争を継続したことへの批判には同意しますが、現代もそうではないのかなと思いました。

  • bookbossam2013 さん

    特攻隊員戦死者数 海軍(4,156名)陸軍(1,689名)特攻作戦関連戦没者(8,164名) 合計14,009名[特別攻撃隊全史・特攻隊慰霊顕彰会]・・・「志願」か、「強制」か。「英霊」か、「犬死に」か。山岡壮八『小説太平洋戦争』を軸に、保坂正康『「特攻」と日本人」』他を絡ませ、当時の特攻隊員の心情を作曲家・三枝成彰と企業家・堀紘一が対談を通して分析する。現代の官僚組織にも通じる旧軍の無能な将軍達の戦略性の欠如と日本人特有の「空気」が、最後には戦略上の目的と手段が倒錯した特攻作戦に駆り立てた責任を糾弾。

  • co1024 さん

    無責任な命令だけした戦略のない軍幹部を批判し、特攻の目的を時代/状況にわけて考察している。あとがきに記載ある、今でも日本はどこか全体主義的な風潮があり、同じ意見を求め、同じ流れに乗ることに慣れてしまっているという指摘に共感でき、戦時中も特攻で散華することに対しても文句を言いづらく、その死を美化してしまっていたんだろうなと納得した。

  • Yuko Kimura さん

    特攻という行いを、賛美賞賛するのでもなく、異常な自殺テロと片付けるのでもなく、十数種の参考文献を元に、様々な地位や立場の散った命の思いを汲み取ろうとする。オペラ作家と経営戦略者という二極の筆者の掛け合い。本書を読んだ後も「特攻とは?」の答えを自分では出せなかった。それだけ色々な意味で心が痛むほど奥深い。「永遠の0」のモデルとなる事実が随所に書かれている。

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三枝成彰

作曲家、日本作編曲家協会副会長、日本交響楽振興財団理事、東京音楽大学客員教授。1942年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞を受賞。2007年、紫綬褒章受章。2008年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞した。2011

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